Editorial Manager®の活用事例

2024/05/24|ブログ

こんにちは、Editorial Manager®(以下EM)サポートの高柳です。
4月、5月と真夏のような暑さの日があったり、朝晩は冷え込んだりと気候に悩まされる日が続きますね。皆様、体調はいかがでしょうか。季節の変わり目は特に体調を崩しやすいので、どうぞご自愛ください。

今回は、EMの活用事例を紹介していきます。
EMはジャーナル投稿・審査システムとして馴染み深いシステムですが、システムの特徴を活かすことでより便利にご活用いただけたり、新たな使用方法を発見することができるかと存じますので、ぜひご一読ください。

1. 特集号などのカテゴリ設定が可能!

EMでは通常のジャーナル(定期刊行物)とは別に、特定のテーマやイベントに焦点を当てた「特集号」や「〇周年記念号」に掲載予定の論文についても投稿~審査に対応できます。
すでにお使いいただいているEMサイト上で「セクション/カテゴリ」設定を活用することで簡単に設定できます。

設定した「セクション/カテゴリ」は著者の投稿画面で選択することができ、通常のジャーナルの投稿と同時進行で審査を進めることができるのもポイントです。項目を非表示にすることもできますので、投稿期間以外は選択できないようにしておくなど活用されている学会様も多くございます。

著者に選択されたセクション/カテゴリは管理画面上から一覧で表示されるため、セクション/カテゴリごとに担当編集委員等の担当者が異なる場合でも管理がしやすいです!

2. 助成金情報の管理が便利!

助成金を受けている研究者は、論文や学会発表の場で助成金を提供した機関名や助成金番号を明記することが求められます。また、多くの助成機関は、助成金を受けた研究者に対して、研究成果の発表や報告を義務付けています。

上記のような背景から、EMでは著者の投稿画面上で、助成金を受けている場合は、機関名や助成金番号等を入力できるように項目を設けることができます。入力してもらうことでメタデータとして管理されますので、確認等の手間が軽減されます。

3. ジャーナル以外への利用方法としても活用!

EMは、投稿~審査のフローが柔軟に対応できる点やカスタマイズも豊富なことから、学会が発刊する学術ジャーナル以外の投稿システムとしても活用できます。

例えば、大学紀要や学術大会が挙げられます。大学紀要では、「1. 特集号などのカテゴリ設定が可能!」でご案内したカテゴリを活用することで、大学や大学院、異なった学部の投稿を同時進行で受け付けることができます。
学術大会は、弊社では学術大会向けの「Confit」を開発していますが、繰り返し査読ができたり、細かい評価項目を設定できるという点、また海外からの参画も期待してという点から、投稿~審査はEMを活用し、その後、Confitでデータを公開するといった方法をとっている学会様もございます。

その他、助成金申請の募集に使用していただいているケースもあります。助成金申請についてレビューを行い、採用・不採用を決めるプロセスが、EMで実現できるという点から導入をしていただいております。

ちなみに、EMは通常、1ジャーナル1サイトの運用を想定したシステムですが、こういったEMの柔軟性を活かし、設定や運用が複雑化しない場合に限り複数ジャーナルを1サイトで運用することも可能です。

さいごに

新しい発見はありましたでしょうか。柔軟な対応ができるEMだからこそ、実はこういった設定ができる!ということや、ちょっとした工夫で皆様の「○○として利用できないかな・・」「今使用しているEMのサイト上で○○もできればいいのに・・」といったお悩みを解決できるかもしれません。是非お気軽にご相談くださいませ。